地区シリーズパドレス戦、ドジャースの大谷翔平は本塁打を放つ

 大谷翔平選手の年俸は、単純計算で100億円超にもなる。その技能や成績以上に、もらいすぎではないのか。大リーグと日本のプロ野球との所得格差も広がるばかりでは。「スーパースター効果」の功罪について、大阪大学大学院経済学研究科の佐々木勝教授に聞いた。

イチロー、野茂英雄は「スーパースター」ではない?

 今シーズンも大谷翔平選手はすごかった。50本塁打、50盗塁の「50―50」を達成。打つだけではなく、走るんだと。1番打者になってから、盗塁しまくりでしたね。

 盗塁ではイチローさんが2001年に樹立した日本選手のシーズン最多記録「56」を更新して、「59」まで伸ばしました。イチローさんは比較対象にはならないでしょうね。当時より、牽制(けんせい)球の数が制限され、二塁・三塁ベースも大きくなって、盗塁が成功しやすくなっています。そのルール変更の影響は大きかったかな。

 大谷選手が走攻守で平均的な大リーガーよりも高い成績を残しているのは間違いありません。高い報酬を得られるのも納得です。しかしながらその年俸は、選手としての成績や技能以上に膨らんでいます。

 今シーズン、総額7億ドル(…

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