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ジュニア女子シングルスで優勝し、トロフィーを手に笑顔を見せる園部八奏=AP

 テニスの全豪オープンジュニア女子シングルスで25日に優勝した園部八奏(わかな)(与野TC)は、帰国を延期して応援してくれた両親と兄の前でトロフィーを掲げた。「めちゃめちゃ力になりました」

 さいたま市出身で今月17歳になったばかり。4歳のとき、兄の影響でラケットを握った。3年前から、かつての錦織圭(ユニクロ)と同じように、日本テニス協会元会長の盛田正明氏が私財で創設した「盛田ファンド」の奨学生として米フロリダ州のIMGアカデミーで練習を積む。

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 IMGでは時々、錦織とも打つ。オーストラリアに来る前にアドバイスをもらった。チェンジコートが終わって次のゲームが始まるときには走ったり、スキップしたりしてコートに向かうといい、というものだった。

 「気持ちもリセットできるし、体も動くしすごくいい」。今大会で実践した。

 174センチの長身で、左腕からのサーブは時速170キロ後半に及ぶ。ストロークでも相手をどんどん追い詰めるように強打する。「自分がしっかり打てば、相手がここに返してくるだろうっていうのも予測しやすくなる」。先回りして、高い打点でたたくという好循環が生まれる。

 もちろん、攻撃的なプレーに…

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