もし小説界にルーキー・オブ・ザ・イヤーがあったなら、金子玲介さんは昨年の有力候補だったに違いない。メフィスト賞受賞作「死んだ山田と教室」(講談社)で5月にデビューして以来、半年で3作を刊行。それぞれに趣向の異なる一風変わったミステリーだ。 とにかく物語の導入がうまい。「死んだ山田と教室」は夏休み…