長野県須坂市にある県立の須坂高校は昨年、創立100年を迎えた。野球部に在籍していたのは女子マネジャー1人だけで、夏の長野大会への出場はあきらめざるを得なかった。
ただ、1人の男性教諭が赴任してきて野球部の監督になったことで、今季は1年生を中心に10人以上の部員が集まった。6日に開幕する夏の大会に、単独チームとして出場がかないそうだ。
須坂高校のグラウンドの端には室内練習場のほかに、打撃用のケージがある。「上半身だけ回して」。「いいね」「スイング強いよ」。6月半ば、バットを振り込む選手たちのそばで、ひたすらティーにボールを置いて声をかける男性がいた。丸山雄三監督(30)だ。
丸山監督は2012年に須坂を卒業した。その頃、部員は50人くらいいて、グラウンドには活気があふれていたという。
服装が自由の学校で「学ラン」
当時の野球部は丸刈りだった…