霧が発生する牛舎で飼育される牛=2024年7月3日午後1時40分、三重県四日市市、小林一茂撮影

 青々とした伊勢茶畑に囲まれた「あのつ牧場株式会社」の水沢牧場(三重県四日市市)。気温が30度を超えた7月初め、搾乳やお産を控えた牛約400頭が飼育されている牛舎では、壁や天井に設置されたノズルから細かい霧が噴射され、扇風機で拡散されていた。牛たちは霧の下で寝そべったり、ノズルの近くにずらりと集まったりしていた。

 「ホルスタインは特に暑さに弱いです」。同牧場でリーダーを務める田川正樹さん(63)は言う。

 牛は第1胃で飼料を発酵分解…

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