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 島根県江津市の島根職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ島根)で2月22日、2年生たちによる卒業研究の発表会があった。住居環境科、電子情報技術科、生産技術科の43人が、様々な分野での研究、実践成果を披露した。

 角佳樹さん(20)は、島根県浜田市の閉業した醸造所の図面・模型制作に取り組んだ。解体して跡地に公共施設を整備予定の市が大学校に依頼した。地面が安定せず、現地での測量に苦労したが、「歴史ある建物の形を残すことができてよかった」。

 伊藤立之臣さん(20)と新田隼大さん(20)は、発声や体を思うように動かすことのできない特別支援学校生のために、意思表示をアシストする装置の改良を手掛けた。新田さんは「相手の求めることを形にできる技術者になりたい」と話した。

 そのほか、体が不自由でも太鼓をたたける装置の開発や月面探査ロボットの研究成果などが発表された。

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