2025年2月24日、国連総会は米ニューヨークの国連本部で緊急特別会合を開き、ロシアによるウクライナ侵攻から3年のタイミングに合わせて二つの決議案を採決した。米国案に賛成し、ウクライナと欧州連合(EU)に決議案を取り下げるよう訴えた米国のシェイ国連臨時代理大使=遠田寛生撮影

 国連総会(193カ国)は24日、ロシアのウクライナ全面侵攻から3年が経つのを踏まえ、緊急特別会合を開いた。ウクライナと欧州連合(EU)が提出した決議案と、米国の提案に修正が加えられた決議案とがそれぞれ93カ国の賛成で採択された。ウクライナの領土保全を支持する文言が入ったウクライナ・EU案に米国が反対票を投じ、立場の違いが鮮明になった。

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 ウクライナとEUの決議は、日英仏など93カ国が賛成したが、米国やロシア、北朝鮮など18カ国が反対、中国やインドなど65カ国が棄権した。今年中の戦争終結の必要性を盛り込み、ウクライナの主権や領土保全を支持する内容となっている。

 採択後は議場に拍手も起きた…

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