国民民主党の榛葉賀津也幹事長は29日夜のBS―TBSの番組で、特別国会での首相指名選挙をめぐり、決選投票を含め立憲民主党の野田佳彦代表には投票しない方針を立憲側に伝え、両党の党首会談が見送りになったと明かした。首相指名選挙で国民民主の玉木雄一郎代表に投票する方針を強調した。
立憲は首相指名での協力を求めるため、30日に日本維新の会、共産党とそれぞれ党首会談を開く方針。榛葉氏は首相指名選挙について、「我が党は各党と等距離で交渉している。首相指名で野田氏とは書けないので、(立憲との)党首会談がなくなった」と述べた。
また、「我々はもう自民党から何を言われようとも、2回とも玉木と書く」と強調。来月11日召集で調整している特別国会に向けた立憲との調整については「幹事長・国会対策委員長会談をやろうかという話になっている」と語った。
一方、立憲の小川淳也幹事長は同番組で、特別国会について「会期を十分、取ってもらわないと。十分な政治改革をはじめとした議論をしていくということが大前提になる」と述べ、与党側に一定の会期幅を要求していく考えを示した。(笹井継夫)