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厚生労働省が入る合同庁舎=東京都千代田区

 自営業やフリーランスの人が入る国民健康保険(国保)の保険料について、厚生労働省は31日、2025年度から年間の上限額を3万円引き上げる方針を示した。上限額は106万円から109万円になる。

 厚労省が31日の社会保障審議会の部会で案を示し、了承を得た。高齢化で医療費が増加する中、高所得層の負担上限を引き上げることで、中所得層の負担を緩和するのが狙いだ。

 厚労省が22年度のデータをもとに試算したモデルケースでは、年109万円の上限に達するのは、単身世帯の場合、年収が約1170万円以上の人だ。加入世帯のうち1.50%(推計)にあたる。今年度は、単身世帯で年収が約1140万円以上の人(加入世帯の1.56%)が上限(年106万円)に該当していた。

 国保の保険料は、大きく「医…

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