東京電力福島第一原発=2024年2月24日、福島県大熊町、朝日新聞社ヘリから

 原発推進にかじを切った岸田文雄・前政権のもと、60年超の原発運転を認める「GX脱炭素電源法」が昨年5月に成立し、国の「原発回帰」が鮮明となった。東京電力福島第一原発事故があった福島県内の候補者は、この政府の姿勢をどう考えるのか。朝日新聞福島総局は衆院選の県内選挙区に立候補した11人に尋ねた。

 11人への取材は、候補者の「横顔」(17日付で掲載)取材など会見の場で質問して回答を得たほか、候補者個別に聞いた場合もあった。賛成は1人、反対は4人。5人が賛否を明らかにしなかった。公示日の2日前に3区に立候補を表明した無所属の前職上杉謙太郎氏は公示後の取材に「最新の自民党の公約が確認できておらず、回答できない」とした。

「賛成」は自民新顔1人のみ

 国の原発回帰の姿勢に「賛成…

共有
Exit mobile version