もっと教えて!ドラえもん

 三角形や円など身の回りにある様々な図形の中から、美しい法則や不思議な秘密(ひみつ)を解き明かす学問が幾何学(きかがく)だ。古代、人々の生活に欠かせない知恵(ちえ)として生まれた幾何学。その誕生(たんじょう)をのぞいてみよう。

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 幾何学を意味するgeometryは、地球や土地のgeoと測定のmetryのことでギリシャ語に由来があるよ。

 幾何学の高度なテクニックを持っていたのは古代エジプト人。農耕文明だったエジプトでは、土地は税がかけられ、親が亡(な)くなると子どもたちで分けていたので、正確に面積を求め、分けることが重要だった。たびたび起こるナイル川の洪水(こうずい)後、争いなく土地の境界線を引き直す必要もあり、幾何学が発展(はってん)した。

 測量には、等しい間隔(かんかく)で結び目が12個あるロープの輪を使った。各辺で結び目の間を三つ、四つ、五つにして三角形を作れば直角三角形ができ、二つ合わせれば長方形となり、土地を正確に分けられたんだね。紀元前2500年ごろに作られたピラミッドも、測量の技術が使われたんだ。

 幾何学の豊富な知識の記録は…

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