囲炉裏の煙が格子窓越しの日差しで浮かび上がり、筋状の光となって降り注いだ=2024年12月19日午後、長野県南木曽町、溝脇正撮影

 長野県南木曽(なぎそ)町の旧中山道妻籠(つまご)宿にある国の重要文化財「脇本陣奥谷(おくや)」で、囲炉裏端に降り注ぐ「光芒(こうぼう)」が、幻想的な空間を作り出している。1年で最も太陽の位置が低くなる冬至の21日前後は光の筋が長く伸び、格子窓から差し込む陽光が室内の煙を照らすことで幾筋も浮かび上がる。

 江戸時代にタイムスリップしたような光景を求め、寒さが厳しくなるこの時期も、訪日外国人(インバウンド)を含む観光客が集まる。脇本陣奥谷を含む南木曽町博物館は年末年始の29日~1月3日休館。問い合わせは同館(0264・57・3322)へ。

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