四国から2023年に輸出された酒類の量は前年比8.5%減の655.9キロリットルだったことが、高松国税局の集計でわかった。12年の調査開始以来、初めての前年割れだった。不動産不況に陥っている中国向けが減ったことが影響した。
12年の四国からの輸出量は118.8キロリットルで、その後、右肩上がりで増加し、10年後の22年には約6倍の716.8キロリットルに達していた。
輸出先の上位5カ国・地域は米国、中国、韓国、台湾、フランスの順。23年は中国、フランスが大きく減ったことが、全体として前年を下回る要因となった。
輸出量が最も多い品目は清酒(451.5キロリットル)で全体の68.8%を占めた。2位は梅酒などのリキュール(159.6キロリットル)で全体の24.3%。3位は焼酎などの「その他」(44.8キロリットル)で全体の6.8%だった。
県別では、高知が509.1キロリットルで最多。愛媛73.2キロリットル、香川39.2キロリットル、徳島34.5キロリットルと続いた。(増田洋一)