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和歌山県

 和歌山県内の公立学校で2023年度に認知した不登校の児童・生徒の人数は、小・中・高校を合わせて前年度より551人多い2945人で過去最多となった。県教育委員会は、コロナ下の制限が緩和されたが、生活リズムが戻らなかったことなどが背景にある、としている。

 調査は、文部科学省が実施した全国調査に合わせて県教委が行った。小学校917人(前年度比263人増)▽中学校1355人(同191人増)▽高校673人(同97人増)だった。私立学校も含めた文科省の調査(千人あたりの人数)では、県内の高校は33・4人で、全国平均の23・5人を上回った。小学校も21・7人で全国平均の21・4人を上回った。中学校は全国平均を下回った。

 一方、県教委がまとめた県内の公立学校のいじめの認知件数は、小中高と特別支援学校を合わせ5114件。前年度に比べ407件減少した。小中学校、特別支援学校で減ったが、高校は91件と前年度比で34件増えた。県教委は「早期発見やささいなもめ事も積極的に認知する取り組みで、件数が増加した」としている。(寺沢尚晃)

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