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 和歌山市の特産、新ショウガの出荷作業が始まっている。

 市内では、紀の川の河口付近や布引地区など砂地の水はけの良い地域で栽培が盛ん。みずみずしさとさわやかな辛みが特徴だ。

 JAわかやまによると、5月から出荷が始まり、6月に本格化。10月ごろまで続く。京阪神や東京などに出荷される。和歌山市は全国有数の新ショウガの産地という。

 同市湊のハウスでは、収穫作業の真っ最中。ハウス内に入ると、ふわっとほんのりショウガの香りが漂ってきた。収穫用の機械も使いつつ、最後には手作業で掘り出す。

 掘り出されたばかりの新ショウガは、肌が白く、茎の付け根の部分が赤く色づいている。鮮度が命で、日にちがたつと、色がくすんでくるという。

 農家の奥野友太さん(30)は、脱サラして就農し、熟練の祖父らに教わりながら、家族と新ショウガを育てている。「若い農家も多いので刺激になっている。まだまだ、和歌山が新ショウガの産地と知らない人もいるので、もっと知って欲しい」と話す。

 甘酢漬けが定番だが、つくだ煮やかき揚げ、炊き込みごはんなどにしてもおいしいという。(西江拓矢)

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