2011年12月26日、北京の人民大会堂で、訪中した日本の野田佳彦首相(当時、左)と握手する全人代の呉邦国常務委員長(当時)

 中国国営新華社通信は8日、胡錦濤(フーチンタオ)政権で共産党序列2位だった呉邦国(ウーパンクオ)・元全国人民代表大会(全人代)常務委員長が同日、北京で死去したと報じた。83歳だった。病気を患っていたという。

 呉氏は上海の国有企業幹部から登用された「上海閥」として知られる。上海市党委副書記などを経て2003~13年に全人代常務委員長を務めた。日本の国会の招きで訪日し、小泉純一郎首相(当時)と会談するなど日本の首脳と面会する機会も多かった。(北京=井上亮)

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