JR関西線の名古屋駅と伊賀上野駅を乗り換えなしで結ぶ臨時列車が2月16、22日に1往復ずつ走る。三重県や亀山、伊賀両市、JR西日本でつくる「関西本線活性化利用促進三重県会議」が、観光での列車の移動需要を検証する。乗車は全席指定で事前申し込みが必要だ。
国鉄の1987年の分割民営化で、現在、名古屋―亀山はJR東海が、亀山以西はJR西日本が管轄しており、乗客は亀山駅で乗り換える必要がある。運行事業者が異なるのに乗り換えなしの列車を走らせることは珍しいという。
「実証列車」で、県や両市は観光需要の掘り起こしなどの観光政策に生かす。関西線(亀山~加茂)の赤字が課題のJR西日本は列車の利用促進につなげたい考えだ。
両日1往復の2両編成で、定員各100人。途中は関駅(亀山市)で停車し、地元関係者のもてなしもある。伊賀牛ステーキの昼食や関宿をガイドが案内するプランもあり、1人7600~1万9800円。
申し込みは日本旅行の専用サイトで1月16日午後5時まで。抽選になり、当選したら22日から先着順で申し込み。問い合わせは平日に日本旅行(0570・08・1717)へ。