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「崇越集団」の会長を務めていた当時の郭智輝・台湾経済部長=2024年3月13日、台湾・台北市、田中奏子撮影

 台湾の郭智輝経済部長(大臣)は10日の記者会見で、2025年の目標の一つとして、台湾企業の進出を支援する会社を当局主導で九州に設置する方針を掲げた。福岡県が有力な候補地だとしている。

 郭氏はこれまでも半導体関連企業が集積する台湾の科学園区(サイエンスパーク)をモデルとしたエリアを九州に設置する構想を示してきた。支援会社は供給網(サプライチェーン)を担う台湾企業などの九州進出を促すことで、構想を後押しするものになる。

 会見で郭氏は「(台湾の)科学園区で実施しているサービスを日本でも行う」との考えを語った。日台が民間機関を通じ、台湾企業の進出に向けた協力協定を結ぶ見通しも明らかにした。

 九州では、世界最大の半導体製造会社、台湾積体電路製造(TSMC)が24年12月、熊本県菊陽町の工場で量産を始めた。

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