ひとり親で、日々の暮らしは精いっぱい。しかもわずかな収入差で手当の対象外――。子育て家庭が苦しい状況に追い込まれている。

 北陸地方に住むひとり親の女性(40)は、福祉職の正社員として働きながら、小学3年生の子どもを育てている。年収は400万円ほどだ。

 ひとり親家庭向けの「児童扶養手当」には所得制限がある。コロナ禍で給与が大幅に下がったときは、この児童扶養手当の受給対象になった。手当がもらえるだけではなく、学童の利用料や地域のクラブ活動費が減額となるなど、受給を条件に利用できる助成が多くあると実感した。

「児童扶養手当の受給」が条件

 しかし、収入が以前の水準に…

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