東京電力福島第一原発事故で無人となった工場から銅線約2・6トンを盗んだとして、福島県警双葉署浪江分庁舎は29日、埼玉県坂戸市の建設業松本恵嗣容疑者(52)と、同県内の鉄筋工の男3人を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕し、発表した。4人とも容疑を認めているという。
署によると、4人は共謀して昨年4月上旬~5月7日、浪江町で避難指示が解除されたエリアにある空き工場に侵入し、工場内の配線を切断して盗んだ疑いがある。管理会社が敷地内に設置していた防犯カメラの映像などから4人が浮かんだと説明している。
鉄筋工の3人は松本容疑者が経営する建設業者の同僚という。署は、仕事ではないのに車で来ていることなどから、被災地を狙った可能性もあるとみて調べている。