南鳥島沖の海底に分布するマンガンノジュール=日本財団提供
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 東京大と日本財団は21日、コバルトやニッケルなどのレアメタル(希少金属)を含む「マンガンノジュール」と呼ばれる鉱物が密集している海域を小笠原諸島(東京都)の南鳥島近海で特定し、商業化に向けた採取計画を発表した。2025年にも大規模に採取する実証実験を始めるという。

 東大などは4~6月、日本の排他的経済水域(EEZ)内にある南鳥島沖で、水深5200~5700メートルの海底から鉱物を採取する調査を実施。1万平方キロメートルの範囲を調べたところ、マンガンノジュールが約2億3千万トン存在すると見積もられた。コバルトは約61万トン、ニッケルは約74万トンが含まれると試算され、それぞれ国内消費量の75年分と11年分に相当するという。

 年300万トン規模の採取を…

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