千葉県市川市で17日に男らが住宅に押し入り、住人の女性を連れ去った事件で、強盗致傷などの容疑で逮捕された住所・職業不詳、久保田陸斗容疑者(21)とみられる男が、同県船橋市内で9日に起きた強盗致傷事件の現場近くの防犯カメラにも映っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
県警によると、久保田容疑者は市川市と神奈川県内で起きた事件に関与したことをほのめかしているという。
捜査関係者によると、防犯カメラの映像などから、横浜市青葉区の強盗殺人事件にも関与した疑いがあるとみられており、警察は久保田容疑者が3件の強盗事件に関わった疑いがあるとみて調べている。
夏以降に首都圏で相次いだ強盗事件のうち、10月に千葉、神奈川両県で起きた事件では、市川の事件で監禁容疑で現行犯逮捕された藤井柊(しゅう)容疑者(26)の指紋が、横浜、船橋の事件の現場からも検出された。ほかに横浜と市川の事件でそれぞれ1人が逮捕されており、警察は実行犯を一部入れ替えながら複数の事件を起こしたとみている。(杉江隼)