専用の機械に梅の実を入れて洗う従業員ら=2024年5月31日、神戸市東灘区、森直由撮影
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 【兵庫】神戸市東灘区の白鶴酒造で、初夏の風物詩の梅酒造りが始まった。日本酒造りを終えて夏場は使わない酒蔵を有効利用し、6月中旬まで仕込みが続く見通しだ。

 同社の梅酒造りは約50年前に始まり、今年は和歌山県産の南高梅を例年並みの約80トン用意。5月31日、甘い梅の香りが漂う蔵で、従業員15人ほどが梅を機械に入れて洗い、アルコールや液糖が入ったタンクの中に漬け込んだ。

 約3カ月後に梅の実を引き上げて熟成させ、来春以降に順次出荷していく予定という。

 同社によると、梅酒の売り上げは年ごとに伸びていて、今年度は前年度比で1割以上の売り上げ増を見込む。およそ1割は25カ国・地域に輸出され、うち台湾と中国、香港が6割ほどを占めるという。

 小澤禎一工場長(48)は「例年よりも香りが強い梅が届いた。味わい深いおいしい梅酒に仕上がると期待しています」と話していた。(森直由)

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