
東京電力は14日、福島第一原発からの処理水放出で空になったタンクの解体に着手した。汚染水から大半の放射性物質を除去した水をためるもので、敷地内に1千基超ある。うち12基を来春にかけて解体する。原発事故後に増え続けていたタンクが初めて減少に転じる。
福島第一原発では、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)が残る原子炉建屋などに雨や地下水が流れ込み、汚染水が増え続けている。汚染水は大半の放射性物質を除去する「多核種除去設備」(ALPS(アルプス))などで処理し、タンクにためてきた。2022年10月までに完成したタンクは1046基(総容量約137万トン)に上る。
このうち、21基の解体計画…