2024年10月1日、米ニューヨークの飲食店で、大統領選の副大統領候補によるテレビ討論会を真剣な表情で見つめる人たち=遠田寛生撮影

 米大統領選が約1カ月後に迫り、副大統領候補による1日のテレビ討論会は、民主・共和両陣営の主要関係者が相まみえる政治イベントとして最後になる可能性も高い。民主党のミネソタ州知事ウォルズ氏(60)と共和党のバンス上院議員(40)との初対決では、相手陣営を的確に批判しつつ、政治家としての資質を示せるかが問われた。両候補は、政策に軸足を置いた落ち着いた論戦を展開した。

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 副大統領候補には「引き立て役」としての力が求められる。討論会の注目点は、2人が大統領候補のハリス副大統領(59)とトランプ前大統領(78)の弱点をどう浮き彫りにできるかだった。

 ハリス氏は副大統領として移民問題を任されたが、目立った成果を出せず、批判を受けてきた。バンス氏はこの点を突き、ハリス氏が「トランプ前大統領の政策を無駄にし、国境を開放した。米国に大きな問題を引き起こしている」と主張した。

 トランプ氏は不法移民に対し…

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