小池徹平さん=篠塚ようこ撮影

 深夜ドラマらしい、予測不能なヒューマン・ラブサスペンス「私の知らない私」(読売テレビ制作・日テレ系、木曜午後11時59分)。笑顔の裏に隠されたもう一つの顔を持つ、主人公の夫役を演じる小池徹平さん。10~20代は爽やかな好青年役が多かったが、今年1月で39歳に。近年ダークな役どころで話題になり、円熟味が増してきた。その背景には、家族の存在が大きいという。

 「本当に役者冥利(みょうり)につきるんですよ。一癖も二癖もある役を、真剣にふざけている。いい意味で、無理してないんですよ」

 演じる西島奏多は、優秀な外科医。1年間の記憶をなくし、ある殺人疑惑をかけられた主人公・羽田芽衣(小野花梨)の夫として、彼女を支えていた。だが、20日放送の第7話で、物語は急展開を迎えた。西島が本性を現し、狂気じみた笑顔を見せ始めて……。

 ドラマの多くは撮影途中で最終話の台本が出来上がるが、今作は最初から完成していたという。「珍しいですよね。ものすごく丁寧につくってる印象です。芝居も一つひとつめちゃくちゃやりとりするので、職人の現場って感じですね」

 作品そのものについて語りたいことも多いというが、「サスペンスってネタバレがあるから難しいですね。『知らんけど』って感じです」と大阪出身らしく、関西弁で煙に巻く。

「悪役をやってみたいなって」

 10代から俳優デビューし…

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