昨秋の兵庫県知事選に立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、候補者だった斎藤元彦知事を応援した、いわゆる「2馬力選挙」について、斎藤知事は5日の定例会見で「私は選挙戦を戦った当事者で(見解は)差し控えたい」と述べた。4日の衆院予算委員会で石破茂首相が、2馬力選挙について「どう考えてもおかしい」と答弁したことを受けて、報道陣が斎藤知事に質問した。
- 知事選での「2馬力」を問題視 兵庫県選管、公選法見直しを要望へ
2馬力選挙は知事選で問題視され、県選管は1月、総務省に公職選挙法の趣旨を徹底させるための法整備を求める要望書を提出。選挙の候補者による他の候補者の当選に資する行為を禁じる規定を設けるよう求めた。
石破首相は4日の答弁で「法改正をはじめ、誰もが納得する選挙運動のあり方の確立は喫緊の課題だ」とも述べていた。
会見で斎藤知事は「(立花氏と)直接会ったこともなかった」「自分ができる選挙を街頭演説含めて日々懸命にやらせていただいた」と説明した。選挙制度については「国会や国において議論される、そして必要があれば改正などの対応がされるものだと認識している」とした。