兵庫県の竹内英明・前県議が18日に死亡したことをめぐり、斎藤元彦知事は20日、県庁で記者団の取材に応じ、「時には厳しい質問もいただいたが、兵庫を良くしたいという強い気持ちの表れだったと受け止めている。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントを読み上げた。
竹内氏は、斎藤知事の内部告発問題を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員だった。斎藤知事は竹内氏への思いを問われ、「大変尊敬させていただいた方だけに、ご逝去については大変ショックだった」と述べた。
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竹内氏が百条委での調査をめぐってSNS上での誹謗(ひぼう)中傷に悩んでいたとされることについては、「SNSなどによる誹謗中傷はしてはならない行動だ。多くの国民や県民が冷静な使い方をされることが大事だ」と話した。
竹内氏は、知事選投開票日の翌日の昨年11月18日に辞職した。所属会派「ひょうご県民連合」の上野英一幹事長は当時、知事選期間中にSNS上で竹内氏に関する様々な投稿があり、「言葉の暴力、ネットの暴力が拡散したため家族が重い精神的負担を抱えていた」として、家族を守るためだったなどと説明していた。