熊本県八代市は、現在6園ある市立幼稚園を2園に再編する。少子化で入園者が減って2、3人のクラスが多くなり、教育の質の確保が難しくなっているためという。2026年度（25年11月募集）から実施する。
市教育委員会によると、6園とも定員80人だが、在園者は太田郷31人、松高20人で、残りの4園はいずれも10人前後と大幅な定員割れとなっている。子どもが減ったうえ、就学前の子どもの多くは保育園などに通っているのが現状という。
「適正な規模は1園40人」とする審議会の答申を踏まえ、25年度末で6園を閉園し、現在の太田郷と松高に再編し、名称も変更して新たな幼稚園として開園する。
現在、年度途中で3歳になった子どもは1歳上のクラスで受け入れているが、満3歳児クラスとして独立させる。このクラスを含めて80人以上を各園で受け入れる予定。
また正職員25人、非正規職員12人が6園で働いているが、2園での雇用は計20人になる見通し。八つある市立保育園との調整などを検討する。（今村建二）
