4月10日午後7時。静岡県掛川市の大須賀中に、中学1年を中心に男子10人が集まった。
まもなく正式に発足するFC掛川South(サウス)。3月から体験会と練習をスタートさせている。
掛川市では、2026年8月に市内の中学校のすべての部活動を廃止し、平日を含めて地域クラブに移行させる計画で、このクラブは先行して創設された。
市内南部にある三つの中学にはサッカー部がなく、少年団でサッカーをしていた子が、中学でやむなく他競技の部に入る事例が少なくなく、地域クラブ創設の希望が出ていた。
活動は、水、金曜の夜と土日のどちらか。地元の少年団のコーチたちが指導する。「小学時代から引き続き、指導できるのがいい。中学ではサッカーをやめる気でいたのが、このクラブができると聞いて、入ってきた子もいる」と、コーチの1人の斎藤智美さん(50)は話した。
掛川市が部活動の地域移行を推進する理由の一つに、子どもたちのニーズに応える環境づくりがある。
昨年、市内9校の部活動の数…