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 広島の財界トップだった83歳の男性が、来年の被爆80年を前にインタビューに応じ、内に秘めてきた思いを初めて語った。被爆者としての苦しみや被爆地に対する県外の厳しい目線。そして、日本政府が批准していない核兵器禁止条約や、招待国問題が物議を醸した8月6日の平和記念式典についても、思いの丈をはっきりと口にした。

 忘れられない言葉がある。約10年前、広島商工会議所の会頭だった深山英樹さん(83)=広島市南区=が、東京で経済関係者の会合に出席した時のことだ。

 福島第一原発事故が話題に上った際、被災地の経済界幹部が言った。「福島はずっと被曝(ひばく)に苦しむが、広島の被爆は一瞬だろう」。放射能の影響を受けているのは同じなのに……知られていないのか、なぜ、わざわざ壁を作るのか。やるせなかった。

 深山さんは3歳で被爆した…

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