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新型コロナ対応の国の支援金をだまし取ったとして、警視庁公安部は5日、東京・六本木などで中華料理店を展開する会社の代表取締役で、元中国大使館3等書記官の中国籍の男(62)ら2人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。元書記官らがだまし取った総額は数億円に上るという。
捜査関係者によると、男の会社は「御膳房」などを運営する東湖(東京都港区六本木6丁目)。ほかに逮捕されたのは、同社経理担当だった男(28)。元書記官らは共謀して2020年11月上旬から22年7月下旬、13回にわたり、国の「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」に関して虚偽の申請をして、約375万円をだまし取った疑いがある。公安部は元書記官が事件を指示していたとみて調べている。
公安部は5日午前、同社や元書記官の自宅など約20カ所を家宅捜索し、関係書類などを押収した。今後、受け取った金の流れなどについて調べる方針。
同社のホームページなどによると、中国籍の男は、中国・武漢の大学を卒業後、1986~89年に在日中国大使館に勤務。95年に東京・六本木に「御膳房」を開業し、現在、都内で8店舗を経営しているという。