病院の窓口に設置されているマイナ保険証のカードリーダー=東京都、藤谷和広撮影

 マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」への移行を踏まえ、12月2日に現行の健康保険証の新規発行が停止される。保険証の「廃止」まで残り1カ月ほど。だが、利用は広がっていない。

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医療現場 悩ましい対応

 クリニックの受付には、マイナ保険証のカードリーダーを設置。だが、実際に利用するのは、患者の数%程度――。そんな医療機関もある。

 「マイナ保険証の利用は、患者さんの判断に任せている」。現場の医師からはそんな声も聞かれる。

 政府は、医療のデジタル化を進めるため、医療機関にもマイナ保険証の利用促進を後押ししてほしい。ところが、マイナ保険証をめぐっては、トラブルも相次ぐ。こうした実態や情報管理を懸念し、積極的な声掛けに二の足を踏むという。

 「現行の健康保険証で不便は…

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