秋篠宮家の次女佳子さまが1日、川崎市川崎区で開かれた全国都市緑化祭の記念式典に出席した。佳子さまは「長年にわたって築かれてきた都市の貴重な緑を大切にする活動が、次の世代に引き継がれ、緑あふれる街で、人と人とがつながっていく姿を思い描いております」と述べた。
式典では、地元の市立宮前小学校の6年生7人が都市緑化宣言をした。1人ずつ交代で学校での緑化活動などを説明し、かけがえのない緑を「守り、育て、次の100年につなげていくことを、ここに宣言します」と声をそろえた。
終了後、佳子さまは近くの富士見公園で記念植樹をした。地元の市立富士見中学校2年生2人とともに、「舞姫」という品種の桜の苗木にスコップで土を3回かけ、水差しで水をかけた。
佳子さまは退出する際、都市緑化宣言をした宮前小の6年生たちの前で立ち止まり、言葉を交わした。児童たちによると、「緊張しましたか?」「がんばりましたね」と声をかけられたという。
一緒に記念植樹をした富士見中の中沢海琉(かいる)さん(13)は「最初は緊張していたが、佳子さまから、何をするのが好きですか、などと優しく声をかけてもらって緊張がほぐれた」と振り返った。中村明莉(あかり)さん(14)も「緊張したが、貴重な経験ができて、とても楽しかった」と話した。(稲石俊章、佐藤英法)