大同特殊鋼(名古屋市)は10日、軽量で強力な「ネオジム磁石」を発明した同社顧問の佐川真人(まさと)氏(80)が、欧州発明家賞の非欧州諸国部門を受賞したと発表した。
欧州発明家賞は、欧州特許庁が2006年から毎年、社会発展に寄与した発明家に贈っている。19年には、リチウムイオン電池を発明し、同年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏も受賞している。
佐川氏は、1982年にネオジムというレアアースに鉄などを加えた永久磁石を発明。小型、軽量でも強力な磁力を持つことから、電気自動車や風力発電のモーター、ロボットなどに用途を広げている。
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