住宅ローン

 大手銀行5行は3月から、住宅ローンの固定型金利を上げる。10年固定で前月より0.14~0.21%幅上げ、三菱UFJ銀行などメガバンク3行の基準金利は平均4.23%(最優遇金利は平均1.84%)となる。3行そろってさかのぼれる2011年1月以降、過去14年間で最も高い。日本銀行の追加利上げなどを受け、固定金利の指標となる長期金利が上昇しているためだ。

 3メガバンクとりそな銀行、三井住友信託銀行の5行が28日、それぞれ公表した。三菱UFJ銀は前月より0.17%幅引き上げて4.39%(最優遇金利は1.61%)とし、さかのぼれる09年1月以降で最も高い。三井住友信託銀は4.27%(同1.775%)に上げ、1998年4月以降で最も高い水準となる。

 引き上げの背景には、固定金利のめやすとなる長期金利の大幅な上昇がある。長期金利の代表的な指標である新発10年物国債の利回りは2月下旬に一時、1.455%をつけ、15年ぶりの高水準となった。日銀が1月に追加利上げしたことや、さらなる利上げ観測の高まりを反映した。

 契約者の約8割が選ぶ変動型金利は今回、5行とも据え置いた。ただ、1月の日銀の利上げを受け、4月にはその多くが引き上げる見通しだ。

預金金利も引き上げ

 借入金利が上昇する一方で…

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