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「角突き」が終わった牛をねぎらいながら、闘牛会の松井富栄会長(右奥)、関正史さん(左)と談笑するデジタル住民のRYUさん(右手前)=2024年10月13日午後3時35分、新潟県長岡市山古志南平
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 中山間地を最大震度7の激震が襲い、68人が亡くなった新潟県中越地震から23日で20年となった。一時、全村避難した旧山古志村(現長岡市)では、避難解除時に約7割の住民が戻ったものの過疎化が進み、人口は被災前の3分の1に減った。そんな中、実際には住んでいない「住民」が地域の新たな力になり始めている。

 晴天の13日。かつては農耕を手伝った大切な牛がけがをしないよう、引き分けで終わらせる山古志伝統の闘牛「牛の角突き」が、山古志地区の闘牛場であった。

 「いい季節になりましたね」。開始前、川崎市在住の会社員RYU(リュー)さん(ハンドルネーム、58)はテント張りなど観客を迎える準備作業を手伝いながら、周囲の人たちにあいさつした。

1千人を大きく超える「デジタル住民」、活動は多様

 RYUさんが山古志に関わり…

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