1年先の米インフレ期待、約2年ぶり水準に低下-ミシガン大調査 – Bloomberg

0
25

米国では短期的なインフレ期待が1月に入って低下し、ほぼ2年ぶりの水準となった。消費者のセンチメントを予想以上に押し上げたことがミシガン大学の消費者マインド調査で明らかになった。

キーポイント
  • 1年先のインフレ期待は4%に低下-2021年4月以来の低水準
    • エコノミスト予想は4.3%
    • 前月は4.4%
  • 5-10年先のインフレ期待は3%に上昇
    • エコノミスト予想は2.9%
    • 前月は2.9%
  • 1月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は64.6
    • 前月の59.7から上昇
    • エコノミスト予想の中央値は60.7

上段:1年先の米インフレ期待、下段:消費者マインド指数

出所:ミシガン大学

  強い労働市場と相まって、経済と家計に関する消費者の見方は明るさを増している。ガソリン価格は夏の高値から大きく下げ、食品の値上がりも落ち着き、失業率は50年ぶりの水準に低下した。

  家計に関する現況指数は8カ月ぶりの水準に上昇し、同期待指数は1年ぶりの高水準となった。向こう1年の所得の伸びが少なくとも物価の上昇ペースと同じになるとの回答は半数を超え、2021年10月以来の多さとなった。

  1月の現況指数と期待指数はいずれも9カ月ぶりの高水準。金利上昇が意識される中で、大型耐久財の購入環境に関する指数も改善した。

  1年先の景気見通しは悪化。一方で、5年先の景気見通しは改善し、昨年4月以来の水準に上昇した。

  ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は発表文で「消費者の3分の2が向こう1年で景気が悪化するとみており、最近の改善にもかかわらずセンチメントが依然低いことを反映している」と指摘。「しかしながら現在の失業率が記録的に低く、予想される所得が力強いことを考慮すれば、消費支出は一気に落ち込むというより、徐々に減速していくと思われる」と分析した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Year-Ahead Inflation Views Drop to Lowest Since April 2021(抜粋)

(統計の詳細と発表主体のコメントを追加して更新します)

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください