米ADP民間雇用者数、予想上回る23.5万人増-中小企業で伸びる – Bloomberg

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米国の民間雇用者数は昨年12月、市場予想を上回る増加となった。中小企業で雇用が大きく伸びた。労働需要が引き続き堅調で、賃金の伸びにつながっている状況が浮き彫りとなった。

キーポイント
  • 12月の米民間雇用者数は23万5000人増-市場予想は15万人増
    • 前月は18万2000人増(速報値12万7000人増)に上方修正
  • データはADPリサーチ・インスティテュートとスタンフォード・デジタル・エコノミー・ラボが共同で算出

上段:民間雇用者数の変化 下段:新規失業保険申請件数

出所:ADP、米労働省

  雇用の伸びは従業員が500人未満の企業に集中。500人以上の大企業では15万1000人減少した。業種別では娯楽・ホスピタリティー、教育・医療サービス、プロフェッショナル・ビジネスサービスで増加が目立った。

  ADPのチーフエコノミスト、ネラ・リチャードソン氏は「労働市場は力強いが、むらがある。人材採用の状況は業界と事業体の規模によって明確に異なっている」と指摘。「2022年の前半に積極的に採用を行った業種では、12月に採用ペースを減速させたか、人員削減に動いたケースもある」と説明した。

  6日には政府の12月雇用統計が発表される。市場調査では非農業部門雇用者数が18万3000人増、失業率は歴史的低水準に近い3.7%での横ばいが見込まれている。

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