米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は10日、インフレ抑制に向けて金融当局にはやるべき仕事がまだあると指摘。さらなる利上げが必要だとし、価格安定に向けて当局者らは金利を景気抑制的な水準でしばらく据え置くべきだとの考えを示した。
ボウマン氏はマイアミで開かれたフロリダ銀行協会のイベントで、「過去数カ月に一部インフレ指標で減速が見られたが、われわれにはやるべき仕事がまだ多く残っている。従って、連邦公開市場委員会(FOMC)は12月の会合後に表明した通り、金融引き締めに向けて利上げを続ける見通しだ」と述べた。発言は講演原稿に基づく。
同氏は「フェデラルファンド(FF)金利は十分に景気抑制的な水準に達した段階で、物価安定を回復させるため、その水準にしばらくとどまる必要があるだろう。それは持続可能な力強い労働市場を支える状況の創出に役立つ」と述べた。
原題:Fed’s Bowman Says More Rate Hikes Needed to Curb High Inflation(抜粋)