2021年4月、フランス・パリ郊外のシャルル・ドゴール空港=ロイター

 AFP通信や仏紙ルモンドは5日、暴力行為を計画したとして、フランスの諜報(ちょうほう)当局が26歳の男を拘束したと伝えた。フランスの対テロ検察庁が発表したという。

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 同通信によると、男は3日夕方、パリ郊外のホテルで爆発を起こした後、フランスの諜報(ちょうほう)当局によって拘束された。男の部屋からは化学物質など爆発装置をつくるための材料が見つかり、現在対テロ検察庁が捜査しているという。

 同通信はまた、当局者の話として、男が拘束されたホテルはパリ郊外のシャルル・ドゴール空港の近くだったと報じた。英紙テレグラフは6日、捜査関係者の話として、男がウクライナ東部ドンバス地方出身で、ロシアから侵攻を受けるウクライナでロシア軍の兵士として戦ったと報じた。同紙によると現場のホテルでもウクライナとロシアのパスポートが見つかったという。

 フランスでは6日、第2次世界大戦で欧州戦線の決定的転機となった「ノルマンディー上陸作戦」の80周年式典が開かれ、バイデン米大統領やウクライナのゼレンスキー大統領も出席した。7月にはパリ五輪も控えている。(ブリュッセル=森岡みづほ)

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