神田真人財務官は集まった報道陣に対し、「為替介入の有無について申し上げることはない。ノーコメント」と述べた=2024年4月29日午後6時18分、財務省、岡林佐和撮影

 29日の外国為替市場で対ドル円相場が乱高下した。一時1ドル=160円台まで下落し、1990年4月以来、約34年ぶりの円安水準をつけた。その後、円が急速に買い戻され、一時154円台まで円高に振れた。数時間で5円超も動く荒い展開に、市場では政府・日銀による為替介入があったとの見方が強まっている。

  • 円相場が祝日に乱高下 為替介入の有無は「ノーコメント」と財務官

 いまの状況は、1年半前の為替介入のときを思い起こさせる。

 政府・日本銀行は2022年…

共有