フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が23日朝、関西空港に到着した。販売の解禁は11月21日午前0時。
到着したのは輸入販売元のサントリーの初荷。ルフトハンザ便でドイツのミュンヘンから箱詰めされた2640本(3・2トン)が届いた。
大阪税関関西空港税関支署の職員らが箱から瓶を取り出し、品名や原産地を一本一本確認した。
現地は春以降、雨が多くブドウの生育が心配されたが、8、9月は日照に恵まれ、ブドウが完熟。サントリーの担当者は「例年以上のフレッシュさで、果実味が口の中で弾むよう。濃いルビー色に仕上がった」と話す。
代表的な商品(750ミリリットル)の税込み参考価格は3256円。円安に加え、輸送費や原料費の高騰でコストは増えているが、価格は据え置いた。初めての人にも新酒のワインを楽しんでもらいたいという。前年比17%増の輸入を予定する。
関空への輸入のピークは今月30日~11月1日。(田中章博)