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ハイフィールドがEV化したハーレーにまたがる上野悠子さん=2024年9月18日、宇都宮市のハイフィールド、重政紀元撮影
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 宇都宮市のバイクのカスタム店が、大型エンジンを積む米国のバイク「ハーレー」を電気自動車(EV)化した。ハーレーのEV化は全国初という。環境規制が進む中でも愛着あるバイクに乗り続けたいという、急逝した店の代表の遺志を、妻やスタッフが受け継いだ。(重政紀元)

【動画】宇都宮市のカスタムバイクショップ「ハイフィールド」がハーレーで初めて実現したコンバートEV=同社提供

 エンジンをモーターに置き換えるEV化をしたのは、カスタムバイク店「ハイフィールド」。大型バイクのカスタム(改造)が得意で、全国に顧客がいる。ただ、大型バイクは温室効果ガスを排出するため、排出ゼロを目指す「カーボンニュートラル」にどう対応するかが悩みの種だった。

 愛好家は1台を改造しながら乗り続ける人が多い。環境規制が強まれば愛車を走らせ続けられなくなる可能性があり、四輪車で先行するEV化に着目。この分野の先駆者という自動車技術会社オズモーターズ(横浜市)と提携し、二輪車での技術確立を目指した。

 動力源の電池をどこに置くかが課題だった。トランクなどがある四輪車に対し、二輪車のフレーム内は限られた容積しかない。むき出しの車体の防水対策も至難だった。

エンジン車の雰囲気の外観

 外観も難問だった。エンジン…

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