国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)が、高校生を主な対象にした教材開発の共同プロジェクトを進めている。難民問題など「他者理解」について学ぶ映像作品のロケが8月、俳優の二階堂ふみさんを招いて県立豊岡総合高校(同市)であった。
UNHCRは、異なる文化的背景や価値観を持つ人々が対話し、共に社会を築いていくために必要な「他者理解」や、コミュニケーション技術を学ぶ「演劇ワークショップ型教材」の開発に取り組んでいる。教材は、映像作品とそれに基づくディスカッションや演劇ワークショップを行う際の指導案、世界の難民について学ぶ基礎教材などで構成される。
教材開発にあたり、20年以上にわたって演劇的手法によるコミュニケーション教育を実践している、劇作家で芸術文化観光専門職大学長の平田オリザさんに昨夏、UNHCRが共同での制作を持ちかけ、実現した。
映像作品は、映画「淵に立つ…