二酸化炭素（CO２）と水から液体合成燃料を一貫製造する試験プラントを、産業技術総合研究所が一般財団法人カーボンニュートラル燃料技術センターと共同でつくった。温室効果ガスの排出を抑えることで、脱炭素社会の実現に貢献するのがねらいだ。
日本は2050年に温室効果ガスの実質的な排出ゼロをめざしている。この目標を達成するには、再生可能エネルギーの利用を広げてCO２の排出を抑えるのはもちろんのこと、工場などから出るCO２を回収して燃料や材料に再利用することで排出を抑制するカーボンリサイクルの技術開発も欠かせない。
その一つがCO２と水素からつくる液体合成燃料だ。
この燃料はガソリンや軽油と…
