滋賀短大付-天理 七回裏天理1死二塁 赤埴が二塁打を放つ=2024年10月26日午後4時7分、ほっともっとフィールド神戸、佐藤道隆撮影

 (26日、秋季近畿地区高校野球大会準々決勝 滋賀短大付1―4天理) 「今の自分たちは2人で一人なんです」。そう語るのは、天理の2人いる主将の一人、永末峻也(2年)。藤原忠理監督に「主将は2人でいこう」と言われ、打撃は永末、守備は赤埴幸輝(2年)とすみ分けている。「主将の重圧が1人に集中しないのがいいところ。2人で声をかけ合ってチームを引っ張っています」と永末は語る。

 大阪1位の履正社を初戦で破った滋賀短大付戦。この日の打順は1番赤埴、2番永末。1点差で迎えた七回裏、赤埴が右前に二塁打を放ち、1死二、三塁にチャンスを広げた。「赤埴に続いて決めてやろう」。そんな思いで臨んだ打席。永末が放った打球は左中間を破り、走者2人が生還する二塁打に。二塁上で永末はガッツポーズした。試合後、「狙った通り、逆方向に打てた」と振り返った。藤原監督は「逆方向にいい打球を飛ばせる選手。長打力もあって楽しみ」と期待を寄せた。

 選抜出場が決まれば、奈良からは3年ぶりとなる。永末は「選抜に近づけたのはうれしいけれど、まずは近畿大会優勝が目標。力強い打撃で勝ち抜きたい」と前を向いた。(佐藤道隆)

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