独立行政法人教職員支援機構の荒瀬克己理事長=2024年7月3日午前11時35分、茨城県つくば市、山本知佳撮影

 次期学習指導要領の改訂に向けた文部科学相から中央教育審議会への諮問が、今年中にも行われる。GIGAスクール構想で1人1台の端末が整備されて初の改訂。教員の働き方改革も叫ばれる中、どのような議論が必要なのか。有識者検討会や中教審の委員ら4人に考えを聞いた。まずは独立行政法人教職員支援機構理事長で、中教審会長の荒瀬克己さんから。

 ――おおむね10年ごとに行われる学習指導要領の改訂の議論が始まります。有識者会議の委員であり、中央教育審議会会長から見て、今回、議論すべき点は。

 文科相から諮問された後、専門家で2年程度かけて議論されることになりますが、会議は公開で議事録も出ますので、ぜひご注目ください。さて、ここからは個人的な意見になりますが、現行の学習指導要領の方向性を大きく変える必要はないと考えています。

 学習指導要領は、学校が編成…

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