汚職の疑いで摘発され、逮捕された苟仲文・元国家体育総局長=中国メディアから

 中国の習近平(シーチンピン)政権が繰り広げる反汚職キャンペーンにより、共産党中央が管理する幹部で今年調査を受けた人数が56人に達し、政権発足以来最高となった。複数のメディアが報じた。3期目に入ってからも反汚職の手を緩めない姿勢の表れだが、終わりの見えない状況も映し出している。

 中央が管理する幹部は、主に中央省庁の次官級以上や地方の31省区の副省長級以上とされる。シンガポールの華字紙・聯合早報(電子版)によると、今月17日に呉存栄・山西省政治協商会議主席が調査を受けていることが公表されたことで、こうした幹部の人数は去年の45人を超えて56人となり、2012年の習指導部発足以来の最高となった。

 今年摘発された中では、現役閣僚だった唐仁健・農業農村相(当時)や、唐一軍・元司法相らがいる。21年東京五輪や22年北京冬季五輪の選手強化で功績のあった苟仲文・元国家体育総局長も調査を受けて今月、逮捕が決まった。

習近平国家主席が掲げた「革命」とは?

 香港紙サウスチャイナ・モー…

共有
Exit mobile version