中国外務省は29日、習近平(シーチンピン)国家主席が5月5~10日、フランス、セルビア、ハンガリーの3カ国を国賓訪問すると発表した。EU(欧州連合)の主要国であるフランスとの良好な関係をアピールし、EUに広がる対中脅威論を和らげ、米欧の対中包囲網にくさびを打ち込む狙いとみられる。
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習氏の欧州訪問は2019年以来。訪仏もそれ以来で、今回は両国の国交正常化60周年に合わせたものという。
中国外務省の林剣副報道局長は今回の訪仏を機に、「未来志向で互いの政治的信頼をさらに深め、全面的戦略パートナー関係を新たなステージに進める」と語った。仏大統領府によると、習氏はマクロン大統領とともに南仏も訪れる予定という。「中欧関係の健全で安定した発展に新たなエネルギーを注ぎ、世界の平和と安定に新たな貢献をする」とも加えた。
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